- 「仕事が長く続かなくて転職を繰り返してしまう…」
- 「職場や人間関係の変化に適応することができない…」
- 「今の仕事を辞めたいけどまた転職にかける労力も辛い…」
繊細な性質を持っている人は、このような悩みを一度は抱えたことがあるのではないでしょうか。
人一倍頑張り屋さんで真剣に他人に寄り添える人ほど、気づかないうちにココロにストレスをため込んでしまい、仕事に対しての辛さやきつさを後から感じてしまいます。
しかし、そう感じてしまうこと自体をマイナスに考える必要は一切ありません!
なぜなら、あなた自身がココロの発している「限界間際のSOSサイン」に気づけたからです。
もしこのサインに気づかず無理を続けてしまうと、明確に心身への不調が現れてしまい、働くことができない状態になってしまう可能性が高いです!
私は辛さやきつさを感じても同僚に迷惑をかけたくないという想いで働き続けた結果、強い抑うつ状態と診断され退職を余儀なくされた経験があります…
働けなくなると仕事のストレスからは解放されますが、当面の生活費の問題や今後についての不安などがのしかかり、また違った辛さやきつさを味わうことになってしまいます…
そこで今回は、繊細さんが仕事を続かないと感じてしまう理由や、辛さやきつさを感じた際にどのような対処をするのが良いか、解説していきたいと思います。
繊細さん(HSP)が仕事を辛い・きついと感じる理由【4選】
繊細さんが「仕事を辞めたい」「辛い・きつい」と感じる理由は、主にストレスによる心身への負担が多いと考えられます。
ここで、繊細さんにありがちな続けられないと感じる理由について、4つのケースをお伝えします。
人間関係においてストレスを感じやすい
繊細さんには感受性・共感力の性質が高い人が多いと言われています。
そのため、周りの人たちが気にしないような些細な言動や行動にも敏感に刺激を受けやすいです。
- 「時間がないから今回は代わりにやっておくね!」
- 「そこはAではなくBの方法がいいよ。なぜなら…(略」
- 「ミスしたのは仕方ないから、次から気を付けてね!」
これらは、こちらに配慮してフォローしつつ、成長させようとしてくれる意思が感じられる言葉ですね。
しかし、繊細さんの感受性・共感力が高すぎる場合にはこれらの言葉が強く突き刺さってしまうことがあります。
- 「自分は失敗ばかりでなんてダメなんだろう…」
- 「自分の代わりは周りにいくらでもいるし必要とされてないのかな…」
- 「周りに相談するのが怖くなってきた…」
相手の意図をくみ取りつつも、このように自分のことを卑下してしまうことが多々あるのです。
そういったネガティブな気持ちが蓄積し、強いストレスに結び付いてしまいます。
まじめで頑張り屋さんな人ほどストレスを感じてしまうんだね…
急激な環境の変化に耐えられない
繊細さんは一つの物事に対して集中して取り組むことに長けています。
そのため、急な予定変更や緊急対応などに対して臨機応変に対応することが苦手な人も多いです。
- 「明日から遠方に出張に行ってほしい」
- 「トラブルが発生したからすぐにここに連絡して!」
- 「A社との商談は重要だから、提案資料をすぐに用意して!」
このような、想定していない急ぎの案件が入った時に、とても大きなストレスを感じてしまうでしょう。
「急な仕事とはいえしっかりと準備はしたいし、でも本来予定していた仕事もあるし…」とマルチタスクを余儀なくされ、うまくコントロールできたとしても心身は確実に疲弊してしまいます。
情報が整理できずにパニックになってしまうと、一度乱されたタスクコントロールを調整しなおすことは非常に難しいでしょう。
私もエンジニア時代は緊急対応が多く、正直嫌でした…
音や光などの外部から受ける刺激に弱い
繊細さんは人から受ける刺激だけではなく、音や光といった五感で受ける刺激も苦手です。
- 「パソコンのキーボードをたたく音が気になる…」
- 「電話している人の話し声が耳に入り気になる…」
- 「蛍光灯が眩しすぎるように感じる…」
- 「電話の着信音やチャット通知でビクっとしてしまう…」
このように、多くの人は仕事をしていて気にならないようなことも、繊細さんには針で刺されたように感じ取ってしまいます。
営業職の人が同じ環境にいることが多いような職場だと、日々ストレスが溜まっていく可能性は高いでしょう。
電話やチャットで刺激を受けてしまうのは正直辛いの!
ノルマや目標が厳しいとプレッシャーを感じてしまう
定められたノルマや目標が高い環境にいると、繊細さんは強いプレッシャーを感じてしまうでしょう。
- 「ノルマを達成できないと上司に怒られてしまう…」
- 「自分で設定した目標を達成できないと理由を追及されそう…」
- 「周囲の人たちはノルマを達成して自分だけ未達成だったらどうしよう…」
このように、繊細さんは「達成出来なかったらどうしよう」という想像をしてしまい、自身に強いプレッシャーをかけてしまう傾向があります。
責任感が強い繊細さんほど顕著にプレッシャーを感じ、心身への負担は大きくのしかかってしまいます。
「根拠のない不安」と言えばいいのかな?
常に最悪の状況を考えてしまうのですよね…
繊細さん(HSP)が長く仕事を続けるためのコツ【3選】
職場や仕事内容・人間関係にうまく適応できずに、転職を繰り返すのはとても労力が必要なことです。
特に「ネガティブな理由での転職を何度もしたくない…」と考える繊細さんは多いのではないでしょうか。
そこで、繊細さんが長く仕事を続けていくためのコツを3つ紹介します。
自己分析から始める
一番最初にするべきことは自己分析が良いでしょう。
- 今までの自分の経歴を棚卸ししてみる
- 自分が得意なこと・好きなことを書き出してみる
- 自分が苦手なこと・嫌なことを書き出してみる
- 自分が興味のあること・やってみたいことを書き出してみる
自分自身のことを可視化してすることで、プラスな面とマイナスな面が見えてきます。
改めて自身と向き合ってみることで自己理解ができ、自分が求めている働き方を明確にすることができるため、自己分析から始めることをおすすめします!
今の職場でも改善できるような不満やストレスが見つかるかもしれません。
今の仕事内容だけに不満があるのであれば、転職のカードを切る前に異動やキャリアチェンジを上司に相談してみてもいいね!
仕事選びの判断基準を変えてみる
あなたが今の仕事を選んだ理由を思い出して、自己分析した結果と照らし合わせてみましょう。
もし内容がマッチしないようであれば、仕事選びの判断基準を変更してみるのが良いでしょう。
- 給料の多い仕事を軸に選んだが、プライベートの時間の方が重要だった
- 様々な現場で技術を磨ける環境を選んだが、一つの場所で落ち着いて技術を磨く方が合っていた
- 人と話すのが好きで営業職を選んだが、魅力を感じない商品の営業は罪悪感を感じて辛いと気付いた
今の仕事に辛さやきつさを感じているということは、自己分析と合致していない部分があったり、全く合致していないというような状況になっている可能性が高いです。
自己分析で判明した「自分の求めている働き方」を軸に、実現できる可能性がある仕事を調べて、たくさん候補を出してみましょう。
「今からその仕事を目指すことはできるのか」「本当に理想の働き方を実現できるのか」は、たくさん候補を出した後で考えてみるのがポイントです。
プラス面を満たす方向から探してもいいし、マイナス面にならない方向から探してもいいね!
プライベートな時間をできるだけ確保する
不満やストレスを我慢して働き続けていては、いずれ心身に影響が現れ気持ちが限界を迎えてしまいます。
今からでも可能な限り、プライベートな時間やリラックスできる場所、ストレス発散のできる環境を見つけておきましょう。
- 仕事を頑張れた日には自分へのご褒美にちょっと豪華な食事をする
- 週末には散歩やジョギングで普段通らない道を通ってみる
- キャリアチェンジを見据えて新しいことに挑戦してみる
- 本当に辛いときには仕事を休み好きなことをする
一日が多忙で時間を取るのが難しい人もいると思います。
そういった環境の人は、なるべくスキマ時間や仕事から遠ざかれる休日を使って、気分の回復できることを見つけてみるのが良いでしょう。
仕事のことは忘れて、趣味ややりたいことのできる時間が作れるとベストだね!
繊細さん(HSP)に向いている仕事の探し方【3選】
繊細さんは様々な刺激を強く受けてしまうため、非常にデリケートです。
そのため、「今の仕事は向いていない…」と考え転職を繰り返してしまう方も多いのではないでしょうか。
では、探し方でをすると繊細さんにもピッタリの仕事が見つけやすくなるのか、3つの方法を紹介します。
働き方から仕事を見つける
仕事を探すときに、「〇〇業界」という表現をすることが有ると思います。
「業界」という表現、その仕事の大分類に当たる部分になります。
明確にやりたいことが有る場合、業界に絞って職種を探していくことも選択肢ではありますが、私個人としては「働き方」から職種を探していくのが繊細さんにはおすすめです。
例えば近年だとリモートワークという働き方が普及してきました。
- なるべく人とのコミュニケーションを少なくしたい人
- 小さな子供のいるシングルマザーの人
- 毎朝の通勤ラッシュを避けたい人
このような、職場へ出勤することに悩みのある人にとっては、ピッタリな働き方になると思います。
働き方という点では、リモートワーク以外にも近年普及してきているものがあります。
- フレックス制度による一日の勤務時間の調整
- フリーランスや個人事業主といった業務委託契約の働き方
- クラウドソーシングサービスを介した副業
働き方が多様化している現在、働き方を重視して職種を選んでいくことは、間違いなく一つの選択肢と言えるでしょう。
Webライターやデザイナー、マーケターといったパソコンを使ったWeb系の仕事は働き方の自由度が高めだね!
転職サイトやエージェントを活用する
転職サイトを利用することで、世の中にどのような職種があるのかが見えてきます。
自己分析と合わせて活用してみると、自分の想定していなかったような職種や働き方の募集が見つかることもあるかもしれません。
また、自己分析をして自分の強みや弱み、やりたいこと・やりたくないことが明確になった人には転職エージェントを活用するという手段もあります。
転職エージェントでは専任のアドバイザーが付き、希望する条件に合致する求人をピックアップして紹介してくれます。
転職サイトにはない「非公開求人」も多くあり、企業の情報もアドバイザーから聞けるため、自己分析から求める働き方が明確になった人には活用することをおすすめします。
ただし、自己分析が不十分の状態でエージェントを利用してしまうと、自身の経歴と同じような求人や興味の沸かない求人ばかり大量に紹介されてしまう可能性が非常に高いです。
もし自己分析ができていない状態で利用するのであれば、担当アドバイザーと密にコミュニケーションを取り、できるだけ多く希望内容やNG要項を伝えるようにしましょう。
自己分析ができているなら転職エージェントの活用はおすすめだよ!
キャリアコーチングサービスを活用する
自分に合った働き方を見つけるために自己分析はとても大切ですが、一人でやるとなると何からすればいいかわからないという人もいるでしょう。
そういった方は、キャリアコーチングサービスを受けてみるのも一つの手です。
キャリアコーチングサービスは、あなた自身の経歴の棚卸から強みや弱みの分析まで、幅広くサポートしてくれるサービスです。
転職サイトや転職エージェントと違い利用のために料金はかかってしまいますが、どうしても自己分析がうまくできない人や絶対にもう転職を繰り返したくない人には、活用することをおすすめします。
複数の企業がサービスを展開しているため、料金やサポート範囲などは異なってきます。
初回無料相談に対応しているサービスもあるので、まずは気軽に相談をしてみてサービス比較・利用の検討をしてみるのが良いでしょう。
私も一度キャリアコーチングサービスを受けたことがあるのですが、エンジニア経歴と自分の強みを掛け合わせた新たな選択肢が見えました!
繊細さん(HSP)にとって自分の心身を守ることは最重要
繊細さんは仕事に辛さやきつさを感じても、責任感から頑張りすぎてしまうことも多いでしょう。
- 「辛いなんていうのは甘えだ…」
- 「同期も頑張ってるし自分も頑張らないと…」
- 「経営陣や上司の期待に応えたい…」
このような考え方ができるのは、とてもまじめで頑張り屋さんの素敵な人だと思います。
しかし、それは本当に自分自身を犠牲にしてでも頑張らないといけないことでしょうか?
あなたの人生なのに、他人軸で無理して生きていませんか?
私は、そこまで無理してまで頑張る必要はないと思います。
自分軸で物事を考えて、望んだ働き方を手に入れて、幸せな生活を目指すことが大切だと思います!
まめなんて他人軸すぎて2回もうつ状態になってるもんね…
2回目の就労不能宣告でやっと自分を見つめなおそうと思いました…
なので、あなたは手遅れになる前に自分自身を愛してあげてください!
まとめ
- 仕事が続かなかったり転職を繰り返すことはマイナスに考えなくてOK!
- 繊細さんが仕事を辛い・きついと感じる原因は外部からの刺激によるストレスが多い
- 長く続けられる仕事を見つけるために自己分析がとても重要!
- 近年は働き方が増えたので働き方を軸に仕事を探すことも可能
- 必要に応じて転職エージェントやキャリアコーチングサービスを活用しましょう
- あなたの人生、あなたが主役になってください!
今回は、繊細さんが仕事を続かないと感じてしまう理由や、辛さやきつさを感じた際の対処方について、解説しました。
繊細さんには相手に寄り添い、真剣に向き合うことのできる素敵な魅力があります。
しかし、相手のためを思うばかりに自分自身を見失ってしまい、自ら辛さやきつさを感じる原因を作りだしてしまうことが多々あります。
生み出されたストレスが次第に心身に影響を及ぼし、次第に仕事ができないような状態にまで陥ってしまいます。
「相手をないがしろにしなさい」などというつもりはありませんが、自身の不調を感じたら自分自身のことを優先してあげることも時には大切です。
私のように、「働けない状態」を経験しないよう、ぜひ自覚をした段階で早めに対策をしてあげてください。
「働けないってことは家でゆっくり休めるんでしょ?うらやましい!」
このように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、全然そんなことはありません!
- 無気力な自分との闘い
- 見えない闘病生活の終わりから生活費が尽きないかの不安
- 明日への漠然とした不安
- いずれは仕事復帰しなくてはならないということへの不安
正直とても辛いです。
何においても、恐怖と不安ばかりの毎日です。
最後に、私からお伝えさせていただくことは一つだけです。
あなたがこの先充実した素敵な毎日を送れるよう、心から応援しています!
コメント