- 「何度も転職を繰り返してしまう…」
- 「一つの仕事が長く続かない…」
- 「転職したが環境になじめない…」
このような思いをした経験のある繊細さんは、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
私もなかなか仕事になじめず何度も転職を繰り返してきたので、とても共感できます。
しかし、転職を繰り返してしまうことについて落ち込んだり、自分を責めてしまう必要は全くありません。
繊細さんが転職を繰り返してしまうのは、理想と現実とのギャップを感じてしまうからではないでしょうか。
つまり、自己分析を行えておらず自分に合った仕事や働き方を見つけられていないことが、原因となっている可能性が高いです。
この記事では、繊細さんが転職を繰り返してしまう理由や今後の転職回数を減らすためのポイントについて、解説していきます。
繊細さん(HSP)が転職を繰り返してしまう理由
繊細さんが仕事を長く続けられず転職を繰り返してしまう理由には、以下のようなものが考えられます。
- 人間関係がうまくいかない
- 仕事内容に適応できない
- 「組織」という枠組みが苦手
- 自己分析ができていない
一つずつ、確認していきましょう。
人間関係がうまくいかない
人間関係がうまくいかずに転職を繰り返してしまった経験のある方は多いのではないでしょうか。
繊細さんは共感力が高く、相手に寄り添う傾向があります。
そのため、無意識のうちに相手に寄り添い続けることで、いつしか疲れ切ってしまいつらさを感じるようになります。
潜在的に引いていた境界線を保てなくなることで人間関係がつらくなり、転職を考えるようになってしまうのです。
共感力が高いからこそ、自分が苦しくなってしまうんだね…
仕事内容に適応できない
任された仕事をうまくこなせない状態が続くことで自分を責めてしまい、「周りに迷惑をかけてしまう…」と考えて転職を考えてしまうこともあります。
責任感の強い繊細さんは、自身の活躍や成長を実感できないことで自信を無くしてしまうのではないでしょうか。
特に、マルチタスクを要求される仕事は繊細さんと相性が悪いことが多く、目の前の仕事をこなすことでも精一杯になってしまいます。
次第に今の仕事が自分に合っていないと感じ、転職を考えるようになってしまうでしょう。
頑張り屋さんだからこそ周りに頼るのが苦手なんだよね…
「組織」という枠組みが苦手
職場がどのような環境・雰囲気なのかは実際に入社してみないとわかりません。
そのため、無事入社できたもののイメージと全く違う、と感じてしまうケースもあるのではないでしょうか。
- 上司や同僚が忙しそうにしていて不明点を聞きづらい
- 社内教育がなく常に臨機応変な判断を求めらる
- 社員間の空気がギスギスしている
- 相談できる相手が見つからない
上記のような空気が会社内にあると、繊細さんは敏感に感じ取りプレッシャーを覚えてしまうでしょう。
そういった環境に耐えられず転職を繰り返し、「自分は組織という枠組みに適応できないダメな人間なのでは?」と考えるようになってしまいます。
人も会社も一期一会、合わない会社があるならピッタリな会社もあるはず!
自己分析ができていない
自分に合わない仕事や職場を変えるため転職をすることは、悪いことではありません。
しかし、転職を急ぐあまり自己分析が足りておらず、転職の目的を見失うケースもあるのではないでしょうか。
- 今の会社を退職する理由
- 自分のやりたいこと
- 自分にできること
- 自分の長所・短所
- 次の会社へ採用面接を受けようと思った理由
私が特に重要だと思うものを挙げましたが、大切なのは自分自身を理解し、どのような仕事や働き方をしたいか自覚を持つことだと考えています。
すぐにでも転職したい、という事情をお持ちの方もいるかもしれませんが、適切な自己分析ができないまま転職活動をしてもまた失敗してしまう可能性が高いと思います。
自己分析をしっかりしておかないと、「転職しない方がよかった」なんてことにもなりかねないです…
転職を繰り返してしまう繊細さん(HSP)がとるべき対策
何度も転職を繰り返すのはとてもつらいですよね。
私自身も環境の変化が苦手で、転職のたびに一から仕事を覚えていくことは苦痛と感じています。
転職を繰り返してしまう方も「できることなら次の転職に成功して、最後にしたい」と、思うのではないでしょうか。
転職を成功させるためには闇雲に転職活動をするのではなく、まずは自分で行える範囲での対策をおすすめします。
- 転職を繰り返す自分を責めない
- 自己分析をする
- 自分の求める仕事や働き方を考えてみる
- 相談できる人を見つける
では、一つずつ確認していきましょう。
転職を繰り返す自分を責めない
まず前提として、転職をするのは悪いことではありません。
しかし、転職を繰り返すことで自分に自信がなくなり、自分を責めたくなってしまうことがあるかもしれません。
転職を繰り返してしまう自分のことを責めてはいけません。
それよりも、「勇敢な決断をした」と自分のことを褒めてあげましょう。
あなたは悪いことをしているわけではないのです。
モチベーションを下げずに、転職を成功させようという気持ちを持つことが大切です。
まじめな人ほど自分を責めがちだよね!
自己分析をする
「いざ転職をしよう!」と考えた時に、自分自身について振り返りを行うことはとても大切です。
転職を繰り返してしまう理由でも説明しましたが、転職する目的を明確にしてから行動をしないと、現状の方がよい環境だったという結果になりかねません。
自己分析では過去から現在までの自分を振り返ってみるとよいでしょう。
- 子供のころから人見知りで、自分から話しかけるのが苦手だった
- 小学生の時は〇〇部としてコンクールに出場したが入賞はできなかった
- 高校生の時に〇〇〇という仕事を知り、興味を持ち始めた
- 親戚が結婚したことで、結婚への憧れを持ち始めた
- 大学では〇〇を専攻した
- A社に入社し、〇〇の経験を積んだ
- A社ではスキルを高める環境があったが、営業と現場の連携が取れていなかった
- 結果残業が多くなってしまったため、転職を決意し原則残業なしのB社へ転職した
- B社はほぼ毎日残業が現状で、企業分析が足りいと感じた
- しかし、フレックス制度があるので朝の出勤はラッシュを避けることができた
上記はざっくりとですが、「自分史」を作るイメージで各経歴ごとに主な出来事や成果、プラスな面とマイナスな面をなるべく詳細に掘り起こしてみましょう。
自分が求めるもの、嫌なことを理解するためのきっかけとなり、転職活動で重視する点が見えてくることでしょう。
自己分析は本当に大切だと思います!
うまくできない人はキャリアコーチングサービスの活用もありだね!
自分の求める仕事や働き方を考えてみる
あなたは仕事に対してどのような価値観を持っているのでしょうか。
人生の一部として好きなことをしていきたい人もいれば、たくさんの収入を得ることが大切と考える人もいるでしょう。
あなたにとっての正解を見つけ出せるのはあなた自身にほかなりません。
仕事に対して何を求めるのか、人生の中においてどのくらいのウエイトを割きたいのか、しっかりと考えてみることが重要です。
上記に伴い、業界や職種の研究も必要です。
「自分の理想の生き方×業界・職種の情報」を組み合わせてマッチするものは、あなたに合った仕事や働き方である可能性が高いと考えられるでしょう。
例えば、「在宅ワーク可能×デザイン関連=Webデザイナー」みたいなイメージだね!
相談できる人を見つける
まじめな性格をもった繊細さんほど、他人に迷惑をかけないよう一人で抱え込み悩んでしまいがちです。
気づかぬうちにストレスが蓄積され、限界近くになってやっと現状のつらさを感じることも少なくないでしょう。
家族や友人、SNSを通じた知り合いや心療内科の先生でもよいです。
つらいときや困ったときに遠慮なく相談できる相手を、早いうちから見つけておくようにしましょう。
一人で考えて解決することも悪くはないですが、自身への負担はとても大きいです。
人に頼ってもよいときは遠慮なく頼るくらいの気持ちを持っておくと、気持ちが楽になるでしょう。
苦しいときは遠慮せず助けを求めよう!
SNS等で知り合った人は「本当に信用できる人か」しっかりと考えてから相談してね!
顔も本名も人となりも知らない相手に相談するのだけはおすすめできないかな…
転職を繰り返したくない繊細さん(HSP)が仕事を探すコツ
これ以上転職を繰り返したくない繊細さんは、どのように仕事を探していけばよいのでしょうか。
ここまで、自己分析をしてから慎重に動くことを推奨しましたが、慎重になりすぎて動けなくなってしまっては意味がありません。
仕事を探すには、「自分で探す」か「仕事を紹介してもらう」のどちらかになります。
基本的には提供されているサービスを活用して仕事を探すことになるでしょう。
- キャリアコーチングサービス
- 転職サイト・エージェント
- ハローワーク
- クラウドソーシングサービス
費用のかかるもの・かからないものがありますので、代表的なサービスの特徴を確認していきましょう。
キャリアコーチングサービス
キャリアコーチングサービスとは、自身のキャリア構築に悩む人に対して、アドバイザーが一緒になってキャリア構築を手助けしてくれるサービスです。
サービスによって多少の差異はありますが、自己分析や自身の強み、今後のキャリアプラン形成や適職診断などを行ってくれます。
第三者の目線からサポートをしてくれるため、自身で自己分析やキャリア構築をうまくできない人にはおすすめしたいサービスです。
注意点としては、下記が挙げられます。
- あくまでキャリア構築のサポートをしてくれるサービスなので、アドバイスをもとに自主的に考え動く必要がある
- 転職保証をするものではないため、仕事は自分で探す必要がある
- サービスにより特色や対象年齢・業界職種が異なるため、自分に合ったサービスを選ぶ必要がある
- 継続的にサポートが続くため、定期的に時間を作って行動する必要がある
- サポートを受けるには費用がかかる
初回無料相談を受け付けているサービスが多いので、一度お試しで相談をしてみるのもよいでしょう。
私もキャリアコーチングサービスを受けたことがあるのですが、自分では気づきもしなかった発見もありました!
転職サイト・エージェント
多くの方は転職サイトやエージェントを利用しているのではないでしょうか。
無料で利用でき様々な求人を手軽に見ることができるため、業界・職種の研究には最も適していると言えるでしょう。
転職「サイト」と「エージェント」は主に下記のような使い分けができます。
転職検討段階なら転職サイト、転職を決心したらエージェントがよさそうだね!
なんとなくでエージェントを活用してしまうと、空回りしてしまうことも…
自己分析をしたうえでエージェントの活用をおすすめします!
ハローワーク
ハローワークは地域に密着した仕事が多く、職業訓練も受けることができる公的な機関です。
- 「地方の実家に戻って働きたいが、パソコンを使わないから在宅ワークできない職種だし…」
- 「自分に向いている職種がわからないから職業訓練を受けてみたい!」
- 「転職エージェントはガツガツと来るからもう少しライトな相談をしたい…」
このような考えをお持ちの方には、ハローワークもおすすめできます。
費用も掛からないため、お試し感覚で活用してみるのもよいでしょう。
ただし、誰もが知るような大企業の求人はほとんどないため、企業ブランドや年収を重視する人にはあまりマッチしないでしょう。
生まれ育った地元で働きたいのは気持ちがわかるなぁ!
クラウドソーシングサービス
近年ではクラウドソーシングサービスが増加しており、手軽に在宅ワークができるようになりました。
単価自体は低めな案件が多いものの、副業や実力の確認として活用するにはおすすめできる環境です。
- Webライティング
- Webデザイン
- Web制作
- 動画編集
- データ入力
上記のような、パソコンがあればできる案件が多数掲載されています。
クラウドソーシングサービスで経験を積み、フリーランスへ転身していく道もあるでしょう。
知識と技術を身に付ければ、自分の望むライフスタイルを手に入れることができます。
ただし、案件を受けるということは、クライアントからお仕事をいただくということです。
必ず応募要件を見て、頑張れば自分にもできそうだと判断できるものだけに挑戦するようにしましょう。
普通であればクライアントも応募者の実績などを確認するはずなので、スキルと見合わなければ受注になることはほぼないでしょう。
しかし、クライアント側もあまり確認せずに受注が決まってしまった場合、後になってトラブルが発生する可能性はあります。
マッチングサービス系あるあるだね…
まとめ
- 転職を繰り返してしまう自分を責める必要はない
- 転職を繰り返してしまう原因は自己や職種に対する分析・理解の不足が原因
- 適切に自己や職種に対する分析・理解を行うことで転職失敗を防ぎやすくなる
- 不安な部分は各種サービスに投資し、サポートを受けると効果が高い
今回は、繊細さんが転職を繰り返してしまう理由や今後の転職回数を減らすためのポイントについて解説しました。
転職を繰り返してしまうことは、決して悪いことではありません。
自己分析や業界調査が足りず、自身の望む仕事・働き方が見えないまま走っているため、転職を繰り返してしまっているだけなのです。
目的地がわからず、ゴールまでたどり着けずに走り続けてしまうのはとてもつらいですよね。
焦る気持ちはとてもよくわかりますが、しっかりと自分の経歴を見つめて、転職する目的を明確にしてから動き始めるようにしてみましょう。
もちろん、転職以外にもフリーランスとして独立する選択肢もあります。
自分が理想とする働き方を明確にし、必要な過程を見据えた適切なキャリア構築を考えていきましょう。
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