今回は、在宅で働ける仕事としても人気のあるWebデザイナーについてご紹介します。
Web業界の市場規模は日々拡大しており、Webデザイナーの需要も高まり続けています。
そのため、ニーズの高い職種であり「なにか手に職をつけたい」と考えている方にもぴったりの職業です。
また、特別な資格なども必須ではないため、未経験からでも挑戦をすることができます。
そこで今回は、未経験からどのようにしてWebデザイナーになれるのか、なにが必要なのかをご紹介いたします。
Webデザイナーとは
副業や在宅ワークが可能なお仕事として、最近注目されている職業の1つでもあります。
Webデザイナーとは、私たちが普段閲覧しているWebサイトや、インターネット上で見かける広告などのデザインを作り上げる職業です。
Webデザイナーの仕事は Webサイトを作るというイメージが強いですが
- 広告バナー
- LINEのリッチメニュー
- YouTubeのサムネイル画像
など、多岐にわたるデザインを作ることになります。
また、Webデザイナーになるために必須の資格や学歴はなく、デザイン未経験の方でも目指せる仕事です。
しかしその反面、Webデザインは実力主義の世界であるため、決して簡単お仕事とは言えません。
Webデザイナーとして長く活躍し続けるためには、日々新しいスキルや知識を身に着けるためのキャッチアップが重要になるでしょう。
一番大切なのはデザインに興味があることだけどね!
Webデザイナーの仕事内容
Webデザイナーの仕事は、主に下記の流れで行われます。
クライアントへのヒアリング
初めにクライアントの要望の聞き取りを行います。
Webデザイナーのお仕事はクライアントの求めるWebサイトやデザインを納品することです。
- 作りたいものはWebサイトなのかデザインなのか
- どのようなものを宣伝したいのか
- どういったターゲット層を想定しているのか
- 納期はいつを希望するのか
などといった内容を細かく確認して、クライアントの要望をしっかりと把握することが大切です。
構成の作成
次に、クライアントからの要望をもとに構成を作成していきます。
クライアントの課題解決につながるようなサイト設計・デザイン構成を考えないと、どれだけ素晴らしいデザイン作成しても見込んだ効果は望めないため、極めて重要な行程といえるでしょう。
例えばWebサイトなら、ユーザーにとって目につきやすく使いやすく使いやすくいメニューの表示位置や、テキスト・画像の配置などを考えていきます。
広告バナーであれば、指定サイズ内でユーザーの目を引くようなテキスト・画像の配置や、色彩のバランスなどを意識していくことになるでしょう。
クライアントやと制作イメージを共有し、共通認識を持つために必要な工程になります。
デザイン制作
おそらく皆さんが想像するような、実際にWebサイトのデザイン制作をする工程です。
この工程では主に、Adobe(アドビ)社が提供する「Photoshop(フォトショップ)」や「Illustrator(イラストレーター)」と呼ばれるグラフィックソフトを使用して制作を進めていきます。
デザイン性はもちろんのこと、PCとスマートフォンそれぞれでの見え方、色彩バランスなど意識するポイントは多岐に渡ります。
コーディング
Webサイトを制作する場合、避けては通れないのがコーディングです。
コーディングとは、Webサイトに動きをつけたり、細かいレイアウトの調整をするために、コンピューターに理解できる言語で命令を書いていく作業です。
- Webサイトに文字や画像が表示される
- ボタンをクリックすると商品ページに移動する
など、当たり前のように感じることが、実はこのコーディング作業で命令をしているから実現できているのです。
つまりWebサイトにおいては、単純にイメージに合ったWebサイトをデザインしていればよいというわけではなく、どのようなWebサイトであればクライアントの目的を達成できるかを想定できているかが要求されるのです。
コーディングはプログラミングほど複雑な命令は書かないよ!
でも苦手な人はコーダーさんと呼ばれる職種の人にお願いすることもできるから安心してね。
未経験からWebデザイナーを目指せる?
Webデザイナーに挑戦するのに特別なスキルは必要ないため、未経験からでもWebデザイナーを目指すことは可能です!
もっとも重視されるのはWebデザインに必要な知識とルールです。
個人の感性が必要とされる、いわゆる「芸術作品・アート作品」とは異なり、Webデザインはクライアントが求めるものを形にしていくお仕事です。
Webデザインでは独自性の強い作品を作るのではなく、ルールや原則に則り作品を作り上げていきます。
そのため、必要な知識・ルールを学ぶことで未経験からでもWebデザイナーを目指すことは可能です!
Webデザインはセンスだけの世界ではないんだね!
Webデザイナーの働き方は?
Webデザイナーの働き方は大きく分けて「企業の正社員」と「フリーランス」に分かれます。
在宅でも仕事ができるため、本業として異業種の正社員をしながら、休日に副業でWebデザイナーという働き方も可能です。
将来的にフリーランスや在宅ワークとして働くことを目指す人も多いでしょう。
Web制作会社で働く
WebデザイナーとしてWeb制作会社やデザイン事務所、広告代理店などに雇用される働き方です。
会社にもよりますが、クライアントが社内外に存在し、要求されるデザインも様々なものがあります。
クライアントや製作するWebサイトに合わせられるデザインスキルが要求されるため、Webデザイナーとしてのスキルアップにも期待ができます。
ただし、会社員として勤める場合には、納期近くにはそれなりに残業となる覚悟はしておいた方が良いでしょう。
仕事である以上納期があり、プロとして納期は絶対に間に合わせる必要があります。
フリーランス(副業)として働く
フリーランスとして個人で仕事を請け負うのも、Webデザイナーの働き方の1つです。
フリーランスは会社員と異なり、実力があれば受ける仕事を選べるメリットがあります。
継続案件や高単価案件を獲得できれば、会社員よりも高い年収を得ることも可能でしょう。
ただし、フリーランスとして活動を続けるためには、Webデザインに関する知識やスキルだけでは難しいです。
- 営業能力
- コミュニケーション能力
- スケジュール管理能力
- 事務処理能力
など、会社員だと会社がすべて行ってくれていた、仕事に対する一連のスキルが求められます。
会社員より働き方や働く時間に自由がある反面、相応の責任と能力が求められることは覚えておきましょう。
安定のある会社員か、自由度の高いフリーランスか…
どちらが合っているのかは人それぞれだね。
Webデザイナーに求められるスキル
最低限の知識とスキルがあれば、Webデザイナーとして活動することができます。
しかし、Webデザイナーとして強みになるスキルも当然存在します。
Webデザインスキル
Webデザイナーにとって、Webデザインに関する知識やスキルは必須事項です。
WebデザインスキルがないとWebデザイナーとしての仕事は成り立ちません。
知識・ルール・原則といった内容は書籍や動画などでも学習できるので、Webデザイナーを目指すのであれば必ず目を通すようにしましょう。
また、クライアントの求めるデザインを形にするためには経験を積んでいくことも重要です。
まずは既存のデザインを真似して作ってみるなどして、学んだことを実践していきましょう。
デザインソフト操作スキル
知識やルールを覚えるだけでは、Webデザイナーの仕事はできません。
Adobe(アドビ)社が提供する「Photoshop(フォトショップ)」や「Illustrator(イラストレーター)」といったグラフィックソフトはよく使われるため、使いなれておく必要があります。
ただし、すべての機能を覚えるのは不可能に近いので、デザインの制作で必要になった機能を一つずつ調べて覚えていくようにしていけば大丈夫です。
また、最近はCanvaやfigmaといった無料デザインツールも増えてきましたので、こちらも少し使っておくのが良いでしょう。
コーディングスキル
Web制作をするためには、デザインスキルだけではなくコーディングスキルも必要になります。
主に、HTML・CSS・JavaScript・jQueryといったものに触れることになるでしょう。
ですが、ゼロからコードを書けるまでのスキルが、絶対必要になるというわけではありません。
最低限必要なのは、「このコードはこれを意味している」という、理解レベルです。
チームでWeb制作する場合には「コーダー」と呼ばれる担当者が行うこともあります。
コーダーとうまく連携するためにも、コーディングの基礎知識レベルは理解しておくことをおすすめします。
コーディングの知識を持つことでWeb制作時における表現の幅を広げられるため、コーダーレベルまではいかなくとも、知っておくと役立つスキルといえるでしょう。
コミュニケーションスキル
Webデザイナーの作業は担当範囲を1人でを進めることも多いですが、全体でみるとクライアントやチームメンバーとコミュニケーションを取りながら制作を進めていくことがほとんどです。
たとえフリーランスで請け負った仕事でも完全にコミュニケーションをなくすことは不可能なので、どんな働き方であっても必要なスキルの一つになります。
マネジメントスキル
会社でのポジションアップや報酬のアップを見据えるならば、マネジメントスキルがあるとよいでしょう。
マネジメント経験は社内評価だけではなく、転職やフリーランス活動でのアピールポイントとなります。
Webマーケティングスキル
Webマーケティングのスキルがあると、Webデザイナーとしての仕事の幅を広げることができます。
WebマーケティングはWeb業界とは切っても切れないような存在です。
例えば、企業がWebサイトを運営する背景には、企業の存在の認知や売上向上を目的としています。
そのため、Webマーケティングの知識があることで
- 特定のターゲット層をサイトデザイン
- 商品のイメージに合った広告バナー
など、Webデザイン+Webマーケティングの相乗効果でより質の良いデザインを生み出すことができます。
Webマーケティング能力ってすごく重要なんだね!
Webデザイナーの年収は?
Webデザイナーの年収は契約形態などにより大きく異なりますが、平均的な年収は350万円程度といわれています。
会社員の場合はスキルや経験年数によっても変動してくるため、コーディングやマネジメントもできたりすると、平均年収を超えていくでしょう。
フリーランスとして働く場合、単価は案件によりまちまちであり自分から提示することも可能なため、高いスキルをもっていると高収入を目指すことが可能です。
ただしフリーランスは最初から安定して仕事を獲得することは簡単ではありません。
営業活動を積極的に行い、クライアントと良い関係を築いていくなどのコミュニケーション能力も必要になります。
がっつり年収を上げるならスキルアップが必要だね!
未経験からWebデザイナーになるには?
Webデザイナーになるための方法は人それぞれで、極端な話、独学だけでフリーランス活動ができるようになれる人もいます。
今回は、私のおすすめするステップアップをご紹介します。
STEP1 独学で基礎を勉強する
まずは、独学Webデザインについて勉強してみましょう。
独学での学び方は、教本や動画学習などがあります。
教本や動画を見てWebデザインの知識・ルール・原則を学びましょう。
そのうえでWebデザインに興味を持てるようであれば、次のステップへと進んでみるのが良いでしょう。
STEP2 グラフィックツールの使い方に慣れる
Webデザインをするためにはグラフィックツールの使い方に慣れる必要があります。
まずは、「Photoshop(フォトショップ)」の操作から慣れていくのがよいでしょう。
教本や動画などを見ながら、操作手順を真似してみてください。
本だと難しい場合が多いので、動画で何度も再生をして見るのがわかりやすいと思います。
ただし、この段階では操作をマスターする必要はありません。
レイヤーやテキストなどの「よく使う機能」が使えるようになるレベルで大丈夫です。
時間をかけすぎずに、わからない操作があれば調べて「こういう機能があるんだ」とスラスラと進めていってください。
一点だけ気にしておきたいのは、デザイン作業には「Photoshop(フォトショップ)」や「Illustrator(イラストレーター)」といったグラフィックツールを動かせる程度のスペックを持ったPCが必要になります。
古めのPCだとグラフィックツールが動かない可能性もあるため、購入も検討が必要となります。
STEP3 スクールで学ぶ
ここから本格的にWebデザイン制作を身に着ける段階に入るのですが、正直なところ私はスクールで学習することを強くおすすめします。
スクールの受講費用はかかってしまいますが、Webデザインに必要な知識・スキルを最短で正しく身に着けることができるメリットがあります。
最近では、未経験からでも無理なく学べるカリキュラムを用意しているWebデザインスクールが多く出てきています。
経験豊富な講師が質問に回答してくれるサポートを導入しているところもあるため、Webデザインを学ぶ上で不安なポイントも安心して確認することができます。
また、「Webデザイナーになりたい」という同じ目標を持つ仲間と出会えるのも、スクールの良いところでしょう。
本気でやるならスクールが一番効率がいいよ!
お仕事が取れるようになれば数か月で取り戻せるようにもなるよ!
STEP4 ポートフォリオを作成する
無事にデザイン制作ができるようになったら、ポートフォリオ(作品集)を作成していきましょう。
ポートフォリオには作成したものをなんでも使用するのではなく、今の自分のスキルで納得できるレベルまで仕上げた状態まで持って行けた作品を使用するようにしましょう。
ポートフォリオは自分のWebデザイナー人生の証として、常にアップデートし続けることをおすすめします。
自分のスキル向上が目に見えてわかる他、他人から見た時のあなたの実力の証明にもなります。
転職やフリーランスでの活動では必須になるため、力を入れて作成するようにしましょう。
STEP5 企業のWebデザイナーに転職する
「会社員は絶対嫌だ!」という人以外は、一度会社員としてWebデザインの仕事に就いてみましょう。
安定したお給料をもらいながら、実務経験を積んでいくことができます。
たとえポートフォリオがしっかりしていても、実務経験のない人だと個人での獲得が難しい案件もあります。
実績を作る意味でも、一度会社員として実務を経験しておくとよいでしょう。
STEP6 クラウドソーシングサイトで案件獲得に挑戦する
まずは、低単価の案件やコンペ形式の案件に参加してみましょう。
内容はしっかりと確認する必要がありますが、比較的難易度の低い案件や責任の小さな案件が多いです。
作成したポートフォリオを公開して積極的にアピールしてみましょう。
1つの案件に何人も受注できるわけではないので、選ばれなくてもめげずに挑戦してみてください。
順調に案件を受注し納品するサイクルができてきたら、高単価の案件に応募してみるのが良いでしょう。
Webデザイナーのメリット・デメリット
Webデザイナーは在宅勤務ができる分、会社員でも働き方の自由度は高めなんだよ!
まとめ
- 未経験からでもWebデザイナーを目指せます!
- 在宅勤務がしやすく、会社員でもフリーランスでも働き方の自由度は高め
- 絶対必要なスキルは知識・ルール・原則
- 年収を上げるにはスキルアップが重要
- 本気で未経験からWebデザイナーを目指すならスクールの活用を視野に入れましょう
今回は、Webデザイナーについて解説してきました。
Webデザイナーは未経験からでも目指すことは可能です。
在宅勤務が可能で、会社員でも比較的自由度の高い働き方ができる仕事といえるでしょう。
しかし、Webデザイナーとして活躍していくためには幅広い知識とスキルを常に身に着けていく必要があります。
なぜなら、Webデザイナーはクライアントの課題を解決に導き、ユーザーにとって役に立つ満足度の高いWebサイトや広告デザインを作りだすことが仕事だからです。
ここまで見ていただいたならば、Webデザイナーは決して楽しいばかりの仕事でも楽な仕事でもないことはお分かりになったかと思います。
しかし、デザインをすることが好きな方や新しい技術に興味がある方、仕事にやりがいを感じたい方には向いている仕事だといえます。
もしこの記事を見て興味を持ってくれた方がいたら、「知識・ルール・原則」をまずは調べてみて、Webデザイナーを目指してみてください。
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